家庭での洗濯で最大限洗浄効果を高める方法

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家庭で洗濯をする場合、多くの場合は汗や皮脂といった汚れが主となります。汗や皮脂はどんな汚れで、どうすれば汚れが落ちやすくなるか知識をつけてみませんか?

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【汗や皮脂の主成分と、汚れが落ちにくくなる原因】


人体の汚れの70~80%を占める皮脂成分は、トリグリセライドと油脂が分解されてできる脂肪酸が主体となります。 

汗の成分の99%以上は水分で、固形分は約1%くらいで、大部分は塩化ナトリウム、他にアンモニア・乳酸などが含まれています。
同じ汚れでも汚れの付着状況により、除去効果が異なります。

要因例① 時
汚れは時間とともに酸化して落ちにくくなります。

要因例② 量
汚れの量は洗剤の洗浄効果や逆汚染防止効果に影響を与えます。        
                   
要因例③ 物理力
付着の際にかかった力の違いで除去性に違いがでます。   

【家庭の洗濯機で洗浄効果を高める方法】


家庭の洗濯において、洗浄効果に大きな影響を与える因子は以下の5つです。

  1. ワッシャー(洗濯機)に対する洗濯物の量
  2. 洗剤の使用量
  3. 洗浄温度
  4. 洗浄時間
  5. 濯ぎ工程

1.ワッシャー(洗濯機)に対する洗濯物の量


洗濯物の負荷量(洗濯物量)は適正量を投入することが大事です。
負荷量が多すぎる場合
(例えば、家庭洗濯機<7kg>に洗濯物を7kg入れた)

  • 洗濯物が多過ぎて、充分な機械力(揉み・たたき効果)が出ない。
  • 水量が洗濯物に対して少なくなるために、汚れの再付着が起こってしまう
  • 洗濯物の絡まり・破れが起こってしまう


高い洗浄性を得るには、適度な負荷量で、中~高水位で洗浄することが望ましいです。

目安;機械の最大負荷量の 7~8割(kg)


                                                                        
 2.洗剤の使用量


洗剤の量はたくさん入れればいいというわけではありません。
洗剤使用量は、洗濯水の量を基準として考えます。


 3.洗浄温度

  • 40~60℃で急激に上昇
  • 60℃以上では緩やか

家庭用洗濯機でも温水機能がついているものが増えてきました。

温度が高いと汚れも落ちやすくなりますが、汚れの再汚染度が高くなったり、衣類の損傷が出やすいデメリットもあります。

 4.洗浄時間


洗浄時間毎の洗浄効果

  • 10分以下では汚れの量により洗浄性がバラツキ
  • 15分程度で洗浄性は、ほぼ横ばい

汚れの程度にもよりますが・・・10~15分程度の洗浄が望ましい

 5.濯ぎ工程

洗剤量が多い場合は2回濯ぎを行った方がおすすめです。
1回目濯ぎの洗剤の残留率は40%ですが、2回目で7%程度になります。

まとめ

  • 洗濯物はため込まず、汚れたらなるべく早めに。
  • 洗濯機に対して適正な洗濯物の量で適正な洗剤の量を。
  • 温度は60℃前後が落ちやすい。(繊維が傷みやすくなるデメリットもあります)
  • 洗浄時間は10~15分を目安に
  • 濯ぎは2回がおすすめ!

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